Let it BEAT?

バトントワーリングを広く世の中へ 佐々木敏道のブログ

駒田圭佑に学ぶ。

   

将棋立場が変わると物事の見え方も変わるものです。
選手や現役を続けているとどうやっても客観性を身に付けるのは難しいです。


選手時代は日本代表の選考会を見るのがものすごく好きで、毎年様々な選手の新しい挑戦に心躍っていました。斬新な選曲、独創的な振付、特徴的なトリック…
特に好きだったのは大会前日のミュージックテスト。各選手1分程度曲をかけてもらって音響のチェックをします。←これが本来の目的。
でも滅多に不具合は起こらなかったので、新作のお披露目の場でした。フロアで大勢の選手が練習に没頭している中で何人かの選手ははっきりと選手たちの動きを止めました。

大勢の選手が動きを止め、バトンの回転が止まり、1人の選手に目を奪われるのです。
高橋選手、稲垣選手、本庄選手、橘選手…空気をも支配するかのように。
緊張感が空間を満たし、曲が途切れると思い出したかのように空気が動き始める。
何だか思い出すだけでそわそわします。今は誰がみんなの練習の邪魔をしているのでしょうか(笑)


昔話はこの位にして本題に入ろうか!だって長い話嫌いやし!おまいう。
各スクール毎選曲や振付、トワリングの癖に共通点があります。見たことのない選手でもどこのスクールで誰が振付家がわかりました。
※但し今は、移籍や外部の振付家等多様化したためわかりにくくなりました。

同じスクールで同じ練習時間、同じ振付家。明らかに看板選手に次ぐ2番手やそれに準ずる立場の選手。それなのに。
『トップと比べて明らかに振付が適当やな…、手抜き?』
と思うことが度々ありました。振付家との関係を邪推したりもしましたが、最近になってある発見が。

その前に。
先日イギリスのコーチから困った質問を受けました。
「振付と指導どっちが好き?」
良い演技には条件があります。選手に合った良い振付とそれを完成させる指導(練習)。
両方です。切り離すことはできない。きっと彼女は『無難な答えやな!』と思ったことでしょう
もしくは『それって質問の答えちゃうやん!』(笑)

振付を形にできなければどんなに良い振付も駄作。その逆もまた然り。
B.E.A.T.Showを作る過程で思い知らされています。
その原因は駒田圭佑。彼は時間のかかるタイプです。そしてそのことを自覚している。
振付を少しずつ自分の血肉として完成させていく。だからこそ振付の欠点も良く見える。
彼にとってのベストではないと思い知らされる。ときにはキャラクター性にまで遡って再考せざるをえなくなる。
戦です。『ほんまにこれはあなたのベストですか?』と。

Showにおける彼のソロ作品を例にあげると、最初の振付から大きな変更を数回、そこから足したり引いたりやめたり戻したり方向を逸らしたり、やっぱり真ん中狙ったり。現段階で10~20回はしているはずです。
本番までに下手したら3ケタ…?最初の数回はなんじゃこの駄作は…が今ではもう1回見とこうか♪とモニターの前でにやにやしたりします。

良い演技を作るのは選手です。
振付が適当だったのではなく、初期状態の振付だったのではないか。
一体何回手直しや修正を重ねたのだろう。駒の修正5回目ぐらいなのではなかろうか。
彼ですら5回したぐらいじゃ微妙な作品にしかなりません。
最初から完成させる天才に会ったことはありません。
私の知る良い選手たちは例外なく自分に厳しい。その厳しさは振付家にぬるい仕事をさせません。
バトンを通してまだまだ学ばせてもらえるのだな、と思うとそれをおかずにご飯3杯はいけ、、、
最近食細くなったしなー。2杯!いや1杯半で!おあとがよろしいようで。
↑つっこみは御無用輪ゴム用。

 - バトントワラー, バトントワーリング

        

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