Let it BEAT?

バトントワーリングを広く世の中へ 佐々木敏道のブログ

第32回世界バトントワーリング選手権大会を1.5倍楽しむ方法~ドロップリスクに注目する~

   

world2014世界大会まで残り1ヶ月!
第39回全日本バトントワーリング選手権大会を1.2倍楽しむ方法』からは少し強気に当社比1.5倍。…1.25倍では?と思ったあなた、正解!
ドロップペナルティの隠された意図に迫ります。日本頑張れ!


World Cup 2012考察で前回も少し触れていますが、更に踏み込んでみよう♪
2012年のフランス大会より実施されたドロップペナルティ。
個人種目は10点満点に対しての0.1減点
ペア・団体種目は100点満点に対しての1.0減点

ドロップの重みは同じ…?まずは個人とチームの比較から。

 

個人とチームの点数配分の違い

個人種目の点数は以下の配分となります。
・フリースタイル75%
・コンパルソリー/ショートプログラム25%
ドロップペナルティは実質0.075点。チームが決勝の演技のみで決まるのに対して、個人は決勝と準決勝の平均点+コンパル/ショートであるため更に半分の0.0375点。
以上より個人種目に対するチーム種目のドロップ1本の重みは約2.7倍に相当します。

 

個人とチームのドロップ確率の比較

1曲の長さは個人がジュニア1分半~2分、シニアが2分~2分半。150s。チームは3分~3分半。210s
チームの演技時間は210÷150≒1.4倍となります。
加えてチームは6~8名となるため、ドロップ確率は単純計算で1.4×8=11.2倍。
2.7倍相当のペナルティの重み×11.2倍のドロップ確率。
同じように見えるドロップペナルティですが実に30倍ものリスクがあるわけです。

 

2010世界大会の日本とフランスの差

日本チームが優勝した2010ノルウェーでの世界大会。日本の平均得点は、98.55。2位フランスの平均得点は96.44。
この得点差の場合、日本のドロップが3本多ければひっくり返ります。
ドロップ回避という消極的な戦法→満点目指そう作戦なら…?
全審査員100点だった場合は平均点100.0。
その差は4本。たったの4本…!ととるか、4本も!?ととるか。
だからといって単純にドロップリスクを下げればいいかというとそうでもなく。
リスクと内容のバランスが大事ですが、思っている以上にドロップが勝敗に関わるルール改正なのです。
佐々木(どエム)にとっては、この苦境…ぞくぞくします(笑)

 

世界各国優勝の歴史

第1回~31回の世界大会のうち個人種目の全優勝回数
1.日本   64回
2.アメリカ 24回
3.カナダ  16回
4.イタリア  3回
5.フランス  1回
5.ベルギー  1回
※95’男子Jr.、97’女子Sr.と男子Jr.のみ記載がないためノーカウント。

19回連続国別総合優勝中の日本は向かうところ敵なし。
個人種目では2003年以来全部門制覇中です。

一方チームの優勝回数を国別に見てみると
1.日本   12回
2.アメリカ 8回
3.イタリア 6回
4.フランス 3回
5.カナダ  1回
※チーム部門は第2回大会より実施
世界バトントワリング選手権大会の記録より)
意外にもチームの優勝回数は僅差なのです。各国がまずチームの金メダルを狙うのも当然だと言えます。チームはまさに国VS国の様相。大会のラストを飾るチームは盛り上がりも尋常ではありません。個人種目に対して団体種目のペナルティが重すぎる審査改訂…水面下での国同士の熾烈な争いが見え隠れしています。
日本頑張れ!(二つの意味で)

個人は全部門9連覇となるか!チーム・ペアは再び栄冠に輝くことができるか!?
決戦は8月7日~10日にイングランドで!!!

 - バトントワーリング, 大会・競技会・選手権

        

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