Let it BEAT?

バトントワーリングを広く世の中へ 佐々木敏道のブログ

警告!3バトンはソロトワールの4倍の負荷!!

   

>警告

3バトンは身体への負荷、痛めやすい部位などこれまでの種目とは明らかに異なります。
3バトンの特性と負荷を実際の演技から検証しました。

 

バトントワラーは主にどこを使っている?

これまでのバトンは主に下半身~胴体部分を使ってきました。エーリアルで投げている間はボディワークがメインです。
コンタクトマテリアルには手から離すものも多いですが取る前に投げることは不可能であるため腕への負荷は断続的。身体各部を転がすロールでは主に肘~首を使用し、動き回りながら行います。腕への負担はほとんどありません。

一方、3バトンではバトンを持ったままのトワリングをほとんど行いません。常に投げ続けるなかで行い、エーリアルのハイトスでさえ次のトスに繋げます。
負荷は継続的で、腕に集中します。反面、腕以外の身体への負担は軽めです。

 

選手の訴える代表的な痛み

3バトンの選手の怪我は偏っています。
まずは腕。手首の腱鞘炎や前腕部の痛みなど。次に首~背中の痛み。投げ続ける=常に上空を見続けるため、慢性的な肩こりが発生し、痛みへと発展します。

バトントワラーの一般的な痛み、といえば腰痛が代表的。
他には足首や膝、太もも~股関節などであることを考えると、3バトンとの違いは一目瞭然です。

3バトンの選手は大きな筋群を使用しているバトントワラーと比較すると、より疲弊、消耗しやすい小さな筋群を使用しているのです。

 

実際の演技から検証

2014年7月に行われたUSTAの大会映像です。
3バトン無敵の世界チャンピオン Jennifer MARCUS選手と第7回IC世界チャンピオン Karrissa WIMBERLEY選手の演技を比較してみましょう。
今回計測するのは、コンタクト、エーリアルでバトンが手から離れた回数です。


United States Twirling Association National Championships Highlights

◆Karrissa WIMBERLEY solo twirl
カリッサ
カリッサ選手がソロトワール1曲(1分45秒)の間に投げた回数は、
24回☆

◆Jennifer MARCUS three batons
ジェニファー
ジェニファー選手が3バトン1曲(1分半)の間に投げた回数は

なんと100回!!!

90秒間に100回、、1秒に1回を越える頻度で投げ続けている計算です。
単純計算で腕にソロトワールの4倍の負荷がかかっていることになりますが、

1.休みなく投げ続けること
2.15秒短い演技での高密度なトス

を考慮すると、4倍を遥かに超えた負荷だと予想されます。
ちなみに、昔ジェニファーの肩をマッサージしたことがあるのですが、ありえないほどカッチカチでした…!彼女は特に不具合を感じていなかったようなので、そういう身体(?)なのかもしれません。

結論!『3バトンの選手は、今すぐ練習時間を4分の1にしよう!』
かなり無茶な提案かもしれませんが、同じバトンでも全く違うことをしている認識をまずは持つべきだと思います。

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