Let it BEAT?

バトントワーリングを広く世の中へ 佐々木敏道のブログ

あるトワラーの練習中に起こった二つのプチ奇跡

   

aki

誰だって奇跡のような出来事ってあると思いますが、何か一つに打ち込んでいるときほど起こりやすいような気もします。
トワラーにとっては練習中に起こる確率が高く、誰も見ていない瞬間に起こると自分の興奮とみんなの『へー、見たかったのにね。』のテンションの差に複雑な心境を味わえたり。
以上を踏まえてあるテニスの試合中に起こった奇跡をどうぞ(笑)


テニスのボールボーイに拍手喝采のワケ

彼はいつからこれを狙っていたのでしょうか。
毎日のボール拾いが終わったあと独り黙々とボールキャッチに励む日々。
やがてテニスコートでの素手キャッチが禁止されると某バッティングセンターに少年の姿が。最高時速160kmのピッチングマシーンを前に戦いを挑む。
何度も何度も打ちのめされても彼は諦めなかった…

確かにボールを取ったあとの彼はドヤ顔ですが、思わず取ってしまったのだと思います。というのは、実体験から。
私の身に起こったバトントワーリングのプチ奇跡が二つあります。

 

個人レッスン(を待っている時)の奇跡

ある選手がレッスンを受けているのを横からぼーっと眺めること約1時間。
確か1曲ノードロップ課題に取り組んでいて、…まだかなー、はよ終わらへんかなー、、、取れるー、とかー取れへんとか、そういうの違うねんけどなー、、、最近のトワラーってさーとか面倒なおっさん一人語りをはじめようとしたその瞬間、上に投げ上げるはずのトスがもの凄い勢いでこちらに。
『うっわ。びっくりした!』
恐る恐る目を開くと私の右手にバトンがありました。

指導者「(指導されていた選手の)レッスンをこんなに真剣に見ていてくれたことに感謝よね!」
と「せやで!親のような気持ちでめっちゃ見守ってたし!てたしっ!」

 

チームでの奇跡

私は真正面から後ろ向きにまっすぐ10m進み、そのままエーリアルを行う振付。演技中盤の見せ場でもあり、入念に繰り返して練習していました。どうしても成功させたいという気持ちで何度も何度も。何回目の挑戦かもわからなくなったころ、正面でバトンを落としてしまい、遠くに転がりました。
―やってもうた―
転がっていくバトンを横目に様々な可能性を探りつつ、演技は続きます。

『一旦バトンはチームメイトに託して後ろに行こう!』と判断。
私は後ろに移動したあとでバトンをもらうつもりでした。チーム作品では特にミスのフォローが大事です。落ちたバトンをすぐに拾いに行ける距離ではない場合は仲間がフォローします。
チームワークはこういったところでも見えるのです。ただし、難しいのは拾うタイミングよりも渡すタイミング。演技の流れの中で渡すことが要求されます。

一方、拾ったチームメイトは違うことを考えていたようです。
『後ろに移動しながら渡せるはずだ』と判断。

焦りながらも、一心不乱に下がる私。

「あqwせdrftgyふじこlp;@:「」

叫びが聞こえた瞬間、反射的に頭を庇いました。そして…振り返った私の右手にはバトン。
そこにはチームメイトの絶大な信頼に応えた一人の男がいました。皆が興奮状態の中、冷静なふりをしていたのは言うまでもありません。

こうして遂に新しいブラインドキャッチが生まれました。
この【ガチリアルブラインドキャッチ】で私たちが世界一に輝いた作品。それが『ボレロ』でした。

素敵なバトンライフを。

 - バトントワーリング

        

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