Let it BEAT?

バトントワーリングを広く世の中へ 佐々木敏道のブログ

志水千代子先生がわたしにしてくれたたくさんのこと。

   

本協会副理事長、ナゴヤゴールデントワラーズの代表でありました志水千代子氏(享年68歳)が、8 月 16 日(日)午後 1 時 45 分にご逝去されました。
バトン界といたしましても、かけがえのない方を失い本当に大きな痛手でございます。これまでの先生のご活躍と、ご尽力には心から敬意を表し謹んでお知らせいたします。
訃報連絡

 

未だに信じられない、という思い。もういない…という諦め。

志水千代子先生が亡くなられました。

バトンにどれほどの貢献を、とかはわたしよりもたくさんたくさんご存じの方がいらっしゃるので書きません。
でも、佐々木の話を聞いてくれて、応援してくれて、認めてくれて、たまに怒られて、面倒だなーって思ったり、でも勇気づけられたり、「は?言いたいことははっきり言わなきゃ。」って先生の言葉…は伝えなきゃ、というより今はよくわからないけど書きたくなったので書きます。

 

 

 

出会いはたぶん30年ぐらい前。
第9回世界大会in名古屋。デビュー戦で覚えているのは旧レインボーホールのボーリングゲームとか、無料で配布された『名古屋の水(水道水)』とか、表彰式でもらったカップがしゃちほこだった、とか馬鹿な記憶ばかりだけど、『名古屋の何か怖そうな先生』としての記憶だけある。
21年出場した世界大会のうちかなりの期間団長をされていたので、そこでの関わりが主だった。そんないわゆる『大御所先生』との距離が変わったのは、大学生になって間もないころ。

 

yonderwall

 

ある日、手紙が届いた。差出人に、志水千代子とある。
それまでもお礼状や年賀状等の返事はいただいていたが、心当たりのない手紙に少し緊張した。
と、ここまで書いて思い出した。先生誰にも言わないように言ってたね。ごめんね、書くよー。

『現金書留』

見慣れない変な封筒には現金が入っていた。
中高と寮生活を経ての一人暮らし。志水先生に会った際に「ご飯ちゃんと食べれてる?」的な話をしていて、半分は冗談で「ぎりぎり食べれてます(笑)」など言ったかもしれない。
同封のお手紙には、―入学祝です。選手は体が資本。何か美味しいものでも食べてください―というような内容。
個人的なやりとり、とはいっても立場のある方だから誰かに話すべきでないことは当時の自分でもわかった。

 

sarah

 

それにしてもなぜ?
いま思えば、わたし相当あぶなっかしかったんだろうなー。
小3で出会ったやんちゃな佐々木を10年見るうちに親心を抱いていた、としたらとても嬉しいなと思う。
確かめる方法がなくなってしまったことに気づいて再びへこんだ。

ここまでは、おれっち愛されてたんだぜ!いぇい☆に見えるかもしれないけどそうじゃない。
お礼のお手紙を書いて、しばらくして志水先生から電話があった。
そりゃあ緊張した。どんな風に話したか覚えていないけど、忘れられない記憶。
「わたしだからいいんだけど念のため、、、」と付け加えたあとで『内祝い』について教えてくれた。
当時のわたしはそんなことすら知らなかった。
お金ももちろん嬉しかったけど、わざわざ人としての常識を教えてくれたことはもっと嬉しかった。

 

rainone
選手を終えてからのたくさんたくさんお世話になった記憶を整理しようとしたけど、やっぱり選手時代の記憶は大きい。

現役最後の選考会で『観音経』を踊ったあと、志水先生に反対された。信仰心の篤い志水先生にとって、お経をバトンの作品とすることには納得できなかったのだと思う。
一度は引退しようとしたわたしにもう一度決意させた『観音経』についてどういう取り組みをしてきたか、今後どう取り組んでいくつもりなのかについて伝えた。
反対だと伝えてくれた先生に真摯に向きあったが、結局議論は平行線を辿った。
後日、本が届いた。お経に関して丁寧に書かれている本だった。

ギアにバトンパートとして参加していたときには、出口回を見た後で大上回も見ないと!といって再び来てくれた。
「なにこれ!?いいじゃない!こんなにできるの知らなかったわ!」大上をべた褒めする先生の後ろで小さくガッツポーズした。

「ちょっとこれどう思う?」といってたまに届いた資料。
バトントワラーの脳波について、アダプテッド(障害者や高齢者等)スポーツに関する論文、スポーツビジョンを紹介する映像…
早くからバトン研究の重要性を理解し、推し進めてきた功績はあまり知られていないような気がする。

 

4月に最後に志水先生とした話を思い出して、もっとちゃんとした話したかったな…とか、逆に普通の何でもない話で良かったのかもな、とか。
去り際が鮮やかでかっこよすぎるのがちょっと腹立たしい。
立つ鳥あとを濁さず、なんてこんだけ人に影響を与えてきたんだから…だめですよ。

だから、生前の恥ずかしい元気な写真を公開されても文句は言えないんです。
わたしも割とダメージ受けてますし。

偉大なる指導者・志水千代子先生の意志が未来へと受け継がれていきますように。

 

davada

 - バトントワーリング

        

Comment

  1. Mikel より:

    And I thought I was the sensible one. Thanks for setting me stgitrha.

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